店長:1年って何戦走るの?
野中:中国では3戦です。日本で2戦(日本での車両は別車両)
通常は毎戦オーバーホールしないといけない白煙が出ちゃうんですよ。
やっぱり燃料悪いし、オイルも向こうの使っちゃうとダメなんですよね。
僕は某オイルメーカーさんをごめんなさいしてケンドールを入れさせて貰った。
エンジンの保護作用もそなんですけど、1年もの間オーバーホールしなくても
煙が出ないわけだけだから、圧縮性能が上がってるってことなんですよね。
またパワーが出てるってこと。
これは市販車レベルで考えると、かなりエンジンの寿命が延びると思います。
旧型インプレッサ(GDB)で「モーテック」で制御して、トルクが70kgあるし、通常あり得ない数字だし
新型インプレッサ(GRB)のエンジンと比べても、旧型のエンジンとは思えない訳ですよ。
それは大きかった。
店長:それってセッティングじゃないの?
野中:いやいや違いますよ。これって絶対にオイルですよ
同じエンジン同じ形式の物で同じ条件で走ってて、コンピューターの制御が緻密になればなるほど、
エンジンオイルの性能と冷却性能(ラジエター)違いって抜群に分かる。
ラジエターの水に関してはすぐにわかる。
水温が上がれば、油温も上がる。
トルクが70kgもあればエンジンの熱ってすぐにパンパンになっちゃう。
空気が入ってこない分、燃料を濃く吹いたり、薄く吹いたりって制御が緻密なんです。
微妙なところですぐに色んな事が感じることが出来るんです。
店長:「モーテック」ってそんなに凄いんだ~
野中:「モーテック」凄いですね。
「モーテック」って日本にセッティング出来る人が少ない。
だから大変なんです。シャシダイにかけて、一所懸命一所懸命にやって
使ってる人もいますけど「モーテック」のデータ取るのに
プレスの上に乗せて3日も4日もエンジン回し放しですよ。
その間にエンジンが壊れちゃう。(笑)
それでなんとか出来たからといって、本番で壊しちゃうって多いんですよ。
店長:それってセッティングが合ってないってことだよね。(笑)
野中:セッティングが合わないんで、途中でブローしてしまったんですよね。
それぐらいシビアなマッピング(燃料調整)をするが故に、分かる人は分かってしまう。
乗ってる人は当然わかるんです。明らかな違いがでる。
エンジンのフィーリングとかは砂利の上にいるから余計にわかる。パワーを結構食われるんで。
店長:でも一般に人にはわかりにくいって言う人もたまにいるんだよね~
野中:エンジンの音が静かになるとか燃費が良くなるとか、
良くなれば良くなったぶんだけ使っちゃうのが人間なので
燃費が上がらなくなったりするでしょうね。
分からないってひとは多分その傾向が強いと思う。
メーカー純正オイルはガソリンスタンドのオイルを銘柄を変えただけで
売っているもの。焼き付いちゃ掃除して焼き付いちゃ掃除してをしているだけ。
金属の摩耗をちょうど良いところを取ってる。摩耗して減っていってる
それでもエンジンは純正のオイルで30万km保つようになってるけど、
でもそれは空気の環境だとか、エアコンを使って負荷をかけてとか
雨だとかホコリだとか色々な環境は考えてないから、10万kmを過ぎるとエンジンがヘタってくる。
それで保証は10万km
ムックさんの車なんて17年乗ってるわけですよね
今の車を10年なんてもったいないって話ですよ。
このエンジンオイルが生きるのは、このケンドールって五感に訴えられるような車に乗ってる人とか、
五感が鋭い人にはドンドン流行っていく。