オイル交換サイクルはいったいどのくらいで行えばいい?
エンジンオイルには必ずオイルの寿命があります
インターネット上にオイル交換サイクルの事が溢れています。どれを信じたらよいのでしょうか?
結論から言いますと、交換サイクルはその人に使い方・環境・エンジンの状態・さらにはエンジンオイルの特性によって全くことなります。あなたの使い方はどのような使い方でしょうか?通勤通学・買い物の近距離の使い方、週末にしか使わない。それだけでなく 住んでいる環境でも変わってきます。平地ばかりの地域・豪雪地帯・坂道が多い地域・新車のエンジン・10万㎞を越えたエンジン・白煙を出すエンジン・一概に5000㎞とか3000㎞とかで交換とは言えないのです。
それはエンジンにかかる負荷が違うからです。近距離はエンジンに負荷はかかりませんが、エンジンオイルそのものに負荷がかかります。エンジンオイルは既定の温度になって始めて性能を発揮する様に作られているからです。既定の温度になる前にエンジンを止めると、燃料希釈が起きやすくなります。つまりエンジンオイルがガソリンで薄められてしまうのです。
メーカーのオイル交換サイクルの表示
メーカーが示しているオイル交換サイクルは、シビアコンディションというものが示されています。それを見落としている方が多い。
それではシビアコンディションを見てみましょう。
記号 | 走行条件 | 走行条件の目安 |
---|---|---|
A | 悪路(凸凹路、砂利道、雪道、未舗装路) | 走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合 ・運転者が体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面 ・石をはね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面 ・ホコリの多い路面 |
B | 走行距離が長い | ・走行距離が長い場合、20,000km/年 以上(目安) |
C | 山道、登降坂路の頻繁な走行 | 走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合 ・ 登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い場合 |
D | 短距離走行の繰り返し | ・ 1回の走行距離が短く、水温(各部の温度)が低い状態での走行が多い走り方をする場合 8㎞/回(目安) |
E | 低速走行やアイドリング状態が多い | 走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合 ・ 30km/h以下(目安) |
このシビアコンディションの表記はどこのメーカーも同じ表記となっている
これらの条件に私は当てはまらないと思っている方も多いかもしれませんが、それはご自身が思っているだけで誰も証明することができません。ですからオイル交換サイクルが10,000km交換しなくても大丈夫と書いてあっても、必ずシビアコンディション表記がありますから、何キロで交換しなければならないとは誰もわからないのです。
エンジンオイルの使用期限は?
エンジンオイル使用期限はオイルによって異なりますが、走行距離に関わらず、およそ3ヶ月~1年です。
詳しくは、お車の取り扱い説明書をご参照ください。
まだ1000kmしか使っていなくても、半年がくれば交換しなければ、少しずつダメージが蓄積されて行くことなります。
走行距離だけでなく、使用期間もあることを忘れてはいけません。
また未開封だからといってもメーカーは保管を前提として製造はしていません。未開封であっても2年以上古い物は使わないほうが無難です。古くなったエンジンオイルはサラダドレッシングの様に分離してしまい、使えなくなっているものもあります。
その理由として、ベースオイルと添加剤の比重が違うので、長期保管をすると、分離してしまいます。また、保管方法もありますのでご注意を。
安いからといって、大量にオイルを購入するのはやめましょう。
同じオイルでも沢山買えば安くなる!そういう理由でペール缶などを購入するかたもいらっしゃいます。
先ほど申しました通り、オイルには使用期限がございます。開封後、半年や1年以内の使い切りが前提です。
お車の取り扱い説明書にも使用するオイル(純正)の使用期限が記載されています。走行距離に関わらず、半年との記載がございますので、大量に購入したものを開封した場合、使わなくても半時で使うのを控えるのが安全です。
使う分だけを購入しましょう。
使用期限があることを忘れてはいけません。
オイル交換サイクルを気にするよりもしっかりオイル管理をしましょう
どんなエンジンオイルも消耗品である以上交換が必要です。このオイルは10000㎞使用が可能だからと限界まで使うのは、エンジンにとって好ましくありません。消耗品である以上劣化する前に交換が望ましいのです。
決して劣化してから交換ではありませんよ。劣化するまえに交換が望ましいのです。一般的なオイルは黒くなったら交換とお考えであれば、真っ黒になる前に交換が望ましいとおうことです。