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高回転時のノッキング

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ノッキングについて

ノッキングとは日本語にすると爆轟(ばくごう)といいます。エンジンの行程は吸入→圧縮→燃焼→排気の4工程です。決してエンジンの中で爆発は起きてはいません。あくまで燃焼なのです。爆轟とは衝撃波を伴う爆発です。衝撃波はそばにある物を破壊してしまうぐらいの破壊力を持ちます。

例えば
ジェット戦闘機が音速を超えたときに起きるのが衝撃波です。音速を超えた戦闘機が民家のすぐ上空を飛ぶと、窓ガラスなどは破壊されてしまいます。

その小型版がエンジン内で起きているのが爆轟です。これが起きると酷い場合はピストンに穴がが空いたり、ピストンの角が溶けたりします。

ノッキングについてもっと詳しく>>

燃焼室のカーボン蓄積

燃焼室にカーボンが画像のように蓄積してしまうと、ノッキングが起きやすい状態になります。このカーボンを除去しないと、最悪の場合エンジンブローしてしまう場合もあります。

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燃料の品質不良

燃料の品質が悪いと、燃料が自然発火してしまい、ノッキングが始まります。ハイオクなどのオクタン価が高いほど自然発火しにくいものになっています。

安いからと燃料を入れるのはやめましょう。

スパークプラグの熱価不適合

適切なスパークプラグを付けること。

ICイグナイタ-の不良

ICイグナイタ-で点火時期を調整しています。点火時期が早すぎるとノッキングの原因になります。

エアクリーナーエレメントの詰まり、取り付け不良等

エアーエレメントのチェック。取り付けチェック。隙間があれば、隙間から空気を吸うので不調となります。

エアクリーナーダクトの緩み

ゴムがキャブレターにはまっていない。ゴムが切れている。スプリングが外れている。等があれば、その部分から空気を吸い込むので不調となりやすい。

エアクリーナーOリングの損傷

画像はスポンジですが、ゴムの場合もある。

水や異物の燃料への混入

燃料に水やゴミや砂などの混入。毎日乗るバイクには常に新しい燃料が入りますが、長期間放置した燃料タンクには、結露などが発生しタンクの底に水が溜まっている場合が多い物です。その水が悪さをして、タンクをサビさせたり、キャブレターに水やゴミなどが流れ込むと、エンジン不調となります。

キャブレターホルダー(インシュレーター)の緩みや亀裂

インシュレーターに亀裂が入ったり、キャブレターが正常な位置にはまっていない場合はその部分から2次エアーと呼ばれる空気を吸い始めます。するとエンジンのアイドリングは上がったり下がったりを繰り返しアイドリング時では不安定となり、高回転時では吹けが悪くなります。

2次エアーのチェックは、インシュレーター部分に、潤滑剤をスプレーすると、エアーを吸い込んでいる部分から、潤滑剤を吸い込みます。この時にアイドリングが正常になれば、その部分から2次エアーの吸い込みがあると確認できます。

燃料コック、フィルターの詰まり

燃料コックに長年のゴミなどが詰まっている場合があります。要チェック!

燃料ホースの詰まり

古くなった燃料ホースには燃料が固まってしまい、燃料が送れない状態になっているものもあります。その場合はホースを交換します。

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