他メーカーとZDDPの配合量を比較しても添加剤技術が異なるので意味が無い
旧車好きに話題とされている「ZDDP」(ZnDTPともいう)という添加剤があります。これはオイルの成分表のzincというものになります。
この「ZDDP」の添加量が多い、少ないでそのオイルの善し悪しを決めようとするユーザーがいますが、この「ZDDP」は各メーカーの技術者が化学合成して独自開発をしています。
なので、一口に「ZDDP」といっても種類が違うってことです。種類が違えば、性能も違う。他メーカーの「ZDDP」の含有量が多い少ないで判断は出来ないってことです。
「ZDDP」の役目は、金属表面に被膜をつくり、直接金属同士がぶつからない為の「バリヤー」を作ることです。
右はそのイメージ図。母材(金属)の表面には酸化して変化した金属表面。その上にガラス反応膜ができ、ZDDP(ZnDTP)の膜が出来るようになっています。
各メーカー技術が違えば、添加量も変わってきます。判断するならば、同じメーカーのもので、添加量の多い少ないを見た方がいいでしょう。しかも多ければ多いほど良いというのではありません。
そして、ZDDP(ZnDTP)は摩擦を減らす効果は持ちません。
何事も適量が肝心ですね。