フォークキャップを外す。
フォークを外す前に必ずフォークのキャップを緩めておきましょう。緩めておかないと、後で後悔することになります。
この青の部分がトップキャップです。このキャップを外します。
外したら、オイルを抜きます。
中にはオイルが入っているので、オイルがこぼれても良いように受けを用意してその中にオイルをこぼすようにしてください。
キャップを外す。
トッププラグは中のダンパーにねじ込んであるだけなので、下側のナットを固定して、上の部分をスパナで緩めればOK!
強い力で止まっている訳ではありませんから必ず緩みます。
締め付けトルク
上側23N・m
下側21N・m
車種により締め付けトルクは違いますので、整備書で確認しましょう。
フロントフォークアウターチューブの底のボルトを緩める
アウターチューブの底には必ず、ヘキサゴン(六角ボルト)でダンパーが接続されています。このボルトを外せば、もうすぐ終わり。
今回は電動インパクトレンチを使い外していますが、専用工具を使って外してもOK!ただし特殊工具なので、非常に高価です。使い道も専用なので、それ以外には使い道がありません。
これを外すと、中からダンパーが出てきます。
ダストシールを外す!
ダストシールはゴミやホコリがこの下にあるオイルシールを傷めないように保護する為のシールです。硬くなっていたり、ひび割れしていれば交換しましょう。
オイルシールを止めているクリップを外す
クリップをマイナスドライバーでこじると簡単に外れます。
インナーチューブを引き抜く
インナーチューブを引き抜く時は力を入れて何度もガツンガツンと引けば外れます。
全てのパーツを洗浄
全てのパーツをパーツクリーナーで洗浄し、摩耗をチェック。インナーチューブにさびが発生していないかをチェックし、必要があれば交換。曲がりがあれば、修正などをする。
インナーチューブをインストール。
ブッシングインナパイプを交換したら、インナーチューブのインストール。
ブッシングをいれる。
ブッシングをまずは入れる。
リングをいれる。
リングを入れる。
オイルシールインストーラーで圧入
ブッシングを圧入する。
オイルシールにオイルを塗る。
オイルシールは大変傷つきやすいので、丁寧に扱うこと。
インナーチューブにオイルシールをインストール。
薄いビニールをかぶせてから、オイルシールをはめるとインナーチューブの角でシールを傷つけることを防げます。
オイルシールインストーラーで圧入
オイルシールインストーラー(プッシャー)でオイルシールを圧入。しっかり圧入しないと、次のクリップが入らない。
クリップの取り付け。
このリング一つでフォークの分解を防いでいます。サビがあれば、新品に交換すること。しっかりと溝にはまっている事を確認しましょう。
オイルシールが規定位置までしっかり圧入されていないと、クリップが止まりません。
全てのパーツを洗浄
シリンダのボトムを入れる。
シリンダを入れる。
シリンダをいれる。
フォークの底の部分に取り付けるボルトにねじロック剤をつける。
フォークの底に付けるボルトにねじロック剤を付ける。緩み防止をしてあげましょう。
ボルトをシリンダーにつける。
シリンダーが中に入っているので、シリンダーとアウターチューブを固定する。
ボルトを締める。
本来は専用工具で、規定トルクでの締め付けを行う。約44N.mでの締め付けトルク。専用工具を使ったとしても、バイスなどが無いと、固定が出来ないので、力が入らずに手での締め付けは不可能。取り外しも不可能。
インパクトレンチを使う場合は、締めすぎないように注意すること。インパクトレンチを使うときは、大きなトルクのインパクトレンチ、小さなトルクのインパクトレンチとケースバイケースで使い分けを行う方がよい。
フォークオイルを入れる。
フォークオイルを必要量を計りフォークに入れる。ただし一気に入れるのでは無く、2回に分けて入れると作業がやりやすい。
針金で専用治具を作ると作業がやりやすい。
シリンダが中に落ち込んでいるので、手が入らない。その場合は針金で引き出すための治具を作ってあげるといいですね。
引き出したら、シリンダを上下に大きく動かすこと。シリンダ内エア抜きしましょう。その後再度残ったフォークオイルをつぎ足します。
スプリングを入れる。
スプリングは先が細い方が下。入れる時にシリンダを落とさないように注意しましょう。
リングを入れる。
リングをいれる。
カラー フォークを入れる。
カラーを入れる。
リングを入れる。
リングをいれる。
キャップを付ける。
キャップを付ける。シリンダを落とさないように注意!
シリンダを工具で締め付ける。
キャップを締め付けてから、下のナットを締め付けましょう。
キャップの締め付け。
ここでは力が入らないので、車体に取り付けたときに本締めし取り付け。
オーバーホール完了。
オーバーホールが完了。後は車体に取り付けと、キャップの本締めだけ。
油面の調整
油面の調整。
油面の調整は画像の様に細いパイプに目盛りが刻んであります。規定の位置に合わせ
インナーチューブの入れる。
インナーチューブにはあらかじめフォークオイルを適量いれており、多い分だけを注射器で吸い出すという単純なもの。
画像の様にセット。
画像の様にセットする。多く入れすぎた分だけを注射器で吸い出すと同じ油面に調整できる。オイル交換時に使用します。