96年と98年モデルのクランクの違いとは?
96年型と98年型のクランクシャフトは、見た目が似ていてもいくつかの重要な違いがあります。両者の特徴を正しく理解し、適切なパーツを選定することがエンジンのチューニングや性能アップに直結します。
98年型と96年型クランクの主な違い【画像で解説】
上が98年クランク、下が96年クランクです。違いに気付けますか?
カウンターウェイト部分の凹みの違い
- 98年クランク:凹みが小さい
- 96年クランク:凹みが大きい
- GSRクランクは両方に凹みがある
材質・強度の違いも見逃せない
- 96年型クランク:
- 柔らかい材質で製造
- しなやかながらも強度は98年型に劣る
- 96型は強度は落ちるものの高回転で有利。
- 98年型クランク:
- 硬い材質を使用
- 高回転域での安定性が向上
注意:部品番号は同じですが、実際には材質と特性が異なります。
どちらのクランクが優れているのか?
高回転性能と耐久性を考慮すると、98年型クランクが有利です。しかし、用途や好みによっては96年型の柔らかさを活かすことも一つの選択肢です。
GSRとB18C タイプRのクランクの違い
B型エンジンでは、流用されることが多いですが、GSR用とインテグラタイプR用のクランクシャフトも異なります。
GSR用とインテグラタイプR用のクランクの違い
- GSRクランク(品番:P72)
- カウンターウェイトの両側に凹みあり
- インテグラ TYPE-R用後期クランク(品番:P73)
- ウェイト部分のデザインが異なる
ネットオークションでの注意点
ネットオークションでは、GSR用のクランクやピストンが「タイプR用」と称して販売されていることがあります。ITR(Integra Type-R)と表記が混在することもあり、誤ったパーツを購入しないように気を付けましょう。購入の際は品番の刻印があります。P73の刻印があればTYPE-R用です。
まとめ:B型エンジンのパーツ選びで成功するために
B型エンジンをカスタマイズする際、年式やグレードごとの違いを正しく理解することが大切です。クランクシャフト一つをとっても、性能や特性が異なるため、用途に応じた選択をしましょう。