10万kmを超えたエンジンはの中はどうなっている?
こまめにオイル交換をししていても摩耗からは逃れられない
”こまめ”とひとくちに言っても人それそれの”こまめ”の感覚が違います。3000kmと言う人もいれば、5000kmと言う人もいます。 人によっては1000kmと言う人もいます。またどんなオイルをどの様に使うかでも変わります。
走行が10万㎞を超えてくると、摩耗もそれなりになってきます。どこが摩耗するのか? 思い浮かぶのはピストン・ピストンが摩耗する。実はピストンってあまり摩耗しないのです。摩耗するのは、ピストンリング・ピストンリングは摩耗し厚みが無くなり。厚みが無くなった分だけ、その隙間から燃焼ガスが抜けていきやすくなります。
簡単にいうとその燃焼ガスがパワーの源です。その燃焼ガスが抜けていくのを防ぐのがピストンリングです。
ピストンリングの他に燃焼ガスの抜けを抑えるのが、実はエンジンオイルの働きです。
摩耗するのはピストンリング
密封性を高めるのはエンジンオイルの働き
粘度が低いエンジンオイルはサラサラなので、ピストンの下側からオイルが侵入し始め 上に上がってきます。これをオイル上がりといいます。10万㎞も走行すると、リングが摩耗しているので、オイル上がりしやすい状態にあると見ていいでしょう。
隙間が大きければ大きいほど低粘度を使ってはいけません
隙間が大きければ大きいほど粘度は高くします。高いほど隙間を埋めるちからは強くなり、燃焼ガスが抜けるのを抑制しますから、エンジンパワーがよみがえってきます。
20W-50などの高粘度を使うと、燃費が悪くなるのでは?走りが重たくなるのではと心配もしたくなります。ですがシール性を高めると、エンジンパワーがよみがえってきますので、むしろ燃費は改善し、レスポンスも改善してくることになります。
10万kmを超えたら粘度は高くしましょう
キーワードはクリアランス(隙間)を埋める。
先ほども申しました通りクリアランス(隙間)を埋める事が出来れば、シール性は回復し、エンジンパワーは蘇ってきます。どの粘度を使ったらよいのか分からない時は、遠慮なくご相談ください。