バイクのエンジン各部の温度

油温は人間で言う体温。

最適な油温は85℃。これはMOTO GPやF-1でも同じ。よく油温120℃で走行などと聞きますが、これは大変危険な状態だと言うことを認識していただきたい。

オイルパンの温度で93℃の場合、ピストンリング部分での温度は148℃になるということです。人間でも体温計で温度を測る場合、脇の下で測る場合とひたいで測るのとでは全く温度が違います。

それと同じで、計測部分により温度は違うのです。

通常水温よりも油温が20℃ほど高いということ。水温100℃でオイルパン油温が約120℃。ピストンリング部分ではさらに約55℃ほど高くなり、155℃となります。

オイルの耐熱温度は160℃以上ありますが、オイルパン油温が120℃になると、リング部分では175℃になり、化学合成オイルであっても耐熱温度は180℃程度ですから、大変危険なわけです。

YoutubeやDVDなどで、メーカー推奨130℃とか言ってる場合がありますが、これでレースを何十周も走行するとはできませんから、長くて7周ほどのスプリントレースになってしまいます。それ以上走るとエンジンはブローするからです。

大切なお車、バイクを壊したくありませんよね。市販車は市販レベルであり、レースを前提に作られていませんから、油温、水温を下げる為に様々な熱対策の施工を行わなければいけません。

画像のピストンは熱によりオイルが劣化しデポジットが付着してしまったもの。こうなると、ピストンリングの動きが悪くなり、白煙、オイル消費が激しくなってきます。



設計時の油温は85℃

鍛造ピストンでも鋳造ピストンでもエンジンは85℃で設計されています。金属は熱が加わると熱膨張を必ず起こします。この事を見越してエンジン部品は設計されています。冷間時にピストンは横から見ると、台形状に上が小さく、下が大きくなっています。エンジンの熱が加わることで、熱膨張し台形だったものが長方形の形状になります。(バレル型(樽)と呼ばれるピストンもあります)

この時の油温が85℃で設計されています。この温度を超えると、さらに膨張は進みシリンダーとの隙間がどんどん狭まっていきます。さらには、基本設計温度を超えた場合、膨張はあらぬ方向に膨張もします。



焼室の温度は1647℃

燃焼室の温度は1647℃以上にもなり、2700℃を超えることもあります。アルミ合金で出来たピストンの溶ける温度はおよそ660℃。なのにピストンは溶けない。その理由は金属表面に熱境界層という熱の層で覆われていて、2700℃の温度でも寄せ付けないからです。

ところがノッキングデトネーションを起こすと、衝撃派により、この熱境界層は吹き飛ばされ金属が露出することになるので、ピストンが溶けたり、穴が開いたりすることになる。

ノッキングデトネーション
デトネーションとは>>



水温管理をしっかりとしましょう。

水冷エンジンは水で冷やすから水冷。冷却水を何年も交換せずにいると、ラジエターの中は水あかとサビだらけになってしまい、冷却効果が失われます。

画像は毎年冷却水の交換をしていたにも関わらず、15年経ってラジエターの洗浄をしたもの。透明だったラジエター洗浄剤は水あかにより、ヘドロ化してしまっている。これでは冷却能力が落ちてしまう。定期的にラジエターの洗浄は行いましょう。


ラジエターの洗浄をする>>



エンジンオイルの粘度が高い

油温管理をしっかりしましょう。

油温は人間で言う体温です。100℃を超えるようであれば、熱対策を必ずとりましょう。エンジンオイルの設計は100℃で設計されています。どんなに優秀なオイルでも100℃を超えると、たちまち熱で劣化してしまいます。

すぐに黒くなってしまうオイルは良いオイルと思ってませんか?それは間違いです。高温の天ぷら油はすぐに黒くにごって来るように、エンジンオイルも同様に黒くなってしまい、本来の性能を発揮できなくなります。

エンジンオイルの仕事は潤滑だけではありません。冷却も行っており、熱をもった金属を冷やし熱膨張を抑える役目をしています。

オイルの性能により冷却能力は様々で、一度熱を帯びると冷えないオイルもあります。 冷却能力の高いエンジンオイルが望まれます。

ツーリング向け
ツーリング用冷却能力の高いオイル>>

レース向け
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