エンジン各部の温度

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エンジン各部の温度を計測した資料を公開

クランクケースで油温を計測した場合の各部の温度

油温はクランクケース(オイルパン)で計測するのが一般的です。このクランクケース(オイルパン)で93.24℃の場合、メインベアリングの温度は 93.4℃。ほぼ同じ。

ではピストンリング(トップリング)では148.84℃にもなります。油温148.74℃の場合 ピストンリグ(トップリング)では342.99℃と高温です。

ピストン部分の温度

ピストンの上面の温度

ピストン上面の温度、つまり燃焼室での温度は1,647℃、油温が148℃の場合は2,757℃にもなる。燃焼室の温度は低ければ低いほど良い結果が生まれます。

油温が大事という理由

これを見ると、やはりエンジンオイルは耐熱性が大事と思ってしまいますよね?ピストンリグ部分の潤滑は、境界潤滑と言って、エンジンオイルの力よりも配合されている添加剤の働きが大きいのです。ですから高温下であっても添加剤が働いているのです。弊社ではこの添加剤にSUPER ZINCを使用しエンジンを保護しています。

冷却を行うためにはピストンの裏側からオイルを噴射ます。裏側からピストンを冷やすのです。この時、オイルの温度が低ければ低いほど、ピストンが冷やされます。すると、燃焼室の温度が下がってきます。燃焼室の温度がさがると、デトネーション(爆轟)を予防します。つまり、エンジンブローを防いでくれるのです。デトネーションは燃焼室が高温になった時に起きるものです。

油温を下げるのはデトネーション予防

ターボ車にはインタークーラーというものが付いていますよね。これはなぜ付いているのでしょう?パワーアップだけの為についている訳ではありません。

インタークラーは冷たい空気を吸い込むことで、燃焼室の温度を下げる効果があるからです。冷たい空気を吸い込むことで、燃焼室の温度を下げ、デトネーションを予防しているのです。燃焼室の温度が下がると空気の密度が増します。密度が増すと、燃焼効率が向上します。燃焼効率が良くなるとエンジンパワーが出ます。夏より冬の方がエンジンパワーが出やすいのはこのためです。

エンジンオイルの働きは潤滑だけではなく、冷却を行っています。その冷却効果が高いエンジンオイルほど、エンジンブローを予防してくれるアイテムとなります。RIZOILシリーズは粘度にに関わらず冷却効果は同じ働きを行います。